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股関節外来

当院の強み・特徴

  • 整形外科に特化した当院では、人工関節に精通した医師・看護師・リハビリテーションスタッフにより最先端の治療を提供いたします。その結果、早期回復・早期社会復帰・早期日常生活復帰を実現します。
  • 手術にあたっては全例MIS(最小侵襲手術)を採用し、傷も小さく回復も早い治療を実施しています。従来法とは異なり、術後は姿勢の制限や、してはいけないこと(正座や和式トイレ、自転車等)は一切ありません。
  • これにより、歩行を含む日常生活動作はもちろん、旅行やスポーツなど、できなかったことができるようになる自由な生活を実現します。

股関節に痛みがある患者様へ

股関節疾患の大半を占める変形性股関節症は、関節の軟骨がすり減り股関節に痛みを生じる病気です。先天的な股関節の適合障害(先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全)や加齢に伴う退行性変化によって関節全体の形が変形し、歩行を含む日常生活動作に障害を引き起こします。

初期には運動時の痛みを認める程度ですが、進行すると持続性の痛みとなり安静時痛や夜間痛も現れます。また放散痛といって大腿から膝、腰に痛みがくることもよくあります。

当院では理学療法(リハビリテーション)や薬物療法などの保存療法で改善が得られない場合、手術によって人工股関節置換術を行っています。

手術前

【手術前】

手術後

【手術後】

人工股関節置換術とは

股関節を人工の関節に置き換える手術です。最終的な根治療法ですので、他の治療法(理学療法や関節温存手術等)が無効な場合にのみ行われます。 股関節をほぼ完全に再現でき、関節の動きや脚長差(脚の長さの違い)が改善できるため、回復度・満足度とも非常に高い治療法です。当院では全例MIS(最小侵襲手術)で行なっています。

人工関節の寿命は一般的に20年前後といわれています。これは20年前の人工関節の何割かが現在、寿命を迎えていることからいわれている数字です。 これはある一定期間使用すると必ず問題が生じるというものではなく、使用期間が長くなると人工関節の寿命を迎える割合が増えていくということです。30年近く問題なく使用している方もおられます。

現在、人工関節の素材やデザインの進歩により、以前とは比較にならないほど耐久性は向上していると思われます。実験上・理論上は半永久的ともいわれますが、実際に人体のなかで経過した年数ではないため、当院でも現時点では20年前後と考えています。 寿命となった場合、後述する再置換術(入れ替えの手術)が必要となります。

人工股関節の素材は主にチタン合金が用いられ、関節面には摩耗の少ないポリエチレンやセラミックなどが使われます。 どの素材を使用するかは患者様に合わせて判断しています。また、接着剤としてセメントを使用するタイプと使用しないタイプがあります。当院では原則セメントを使用しないタイプを採用しています。

人工股関節置換術とは

MIS 人工股関節置換術

当院の人工股関節手術は真のMISを追求したもので、その名の通りのminimally invasive surgery (最小侵襲手術)です。単に傷が小さいだけのminimum incision surgery(最小切開手術)ではありません。

最大の特徴は股関節周囲の筋肉・腱を切らずに人工股関節手術を行うこと(前方進入法-DAA: Direct Anterior Approach)で、その結果、手術時間の短縮、出血量の軽減、早期リハビリ、早期退院、そして早期社会復帰が可能となりました。

前方進入法(DAA)の低侵襲性が顕著に効果を発揮するのは、左右両側の股関節が痛んでいる場合の両側同時人工股関節手術です。整形外科手術のなかで最も切れ味鋭い(回復度合いが極めて高い)手術のひとつです。

両側同時人工股関節置換術

先に述べたように、真のMISである前方進入法(DAA)の低侵襲性が最も発揮されるのは、両側同時人工股関節置換術です。片側ずつ2回に分けて手術を行う場合と比較し、早期回復・早期社会復帰が可能となります。 1度の手術で治療を終えられるため、時間的にも経済的にも負担は軽く、また両側同時に治療されることにより日常生活の不自由さから一気に解放されます。入院期間も片側例と同じ期間で自宅退院可能です。患者様のご希望により病態と全身状態を判断し施行しております。

手術前

【手術前】

手術後

【手術後】

手術のリスク

人工股関節置換術は成績が安定した優れた手術です。しかし手術である以上、合併症のリスクがあります。合併症が発生する確率は極めて稀ですがゼロではありません。手術を検討する際には是非知っておいていただく必要があります。以下に主な合併症を示します。

  • 深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症 (エコノミークラス症候群)
    下肢静脈の流れが停滞し血管の中で血の塊(血栓)ができることにより発生します。血栓が肺に詰まってしまうと致命的(肺血栓塞栓症)となるため、予防することが重要です。 当院では術前より理学療法士による運動療法を開始し、下肢静脈の停滞を予防しています。また抗血栓薬・弾性ストッキング・フットポンプを併用し早期離床を図っています。
  • 細菌感染
    人工関節などの異物周囲は細菌が繁殖しやすいといわれており、感染した場合は人工関節を抜去し再度入れなおすことがあります。当院では対策としてバイオクリーンルームで手術を行い全身排気スーツを着用しています。
  • 脱臼
    当院で行っている手術法は筋肉・腱を切離しないため、脱臼の危険性はほとんどありません。しかし万が一脱臼したときは麻酔下で整復する必要があります。

再置換術について

人工関節に緩みや破損生じた場合、人工関節を再び置換する手術が必要になります。手術手技の進歩によって高齢になっても可能ですが、初回手術より合併症のリスクは増大します。 大切なことは初回手術後より定期的(1〜3年に1回程度)に外来を受診していただき、早期に問題を発見することです。早期発見により再置換術も容易となります。

よくあるご質問

患者様個々により、何歳で手術をうけるのがよいかは異なると考えられます。以前は人工関節の耐用年数の問題のため、60歳以上が適応年齢とされてきました。 しかし先に述べたように術後の定期検診で不具合を早期に発見できれば再置換術は困難なものではなく、80歳以上でも充分可能です。そのため他に有効な治療法がなく、再置換術の可能性があることを承知の上で行うのであれば年齢制限はありません。 「痛みのため自分のやりたいことができなくなったとき、楽しめなくなったとき」が手術の時期であると考えます。
基本的に手術前日に入院し、7日間(術後5日)から13日間(術後11日)の入院となります。入院期間中に階段昇降・屋外歩行が自立できるようになった時点で自宅退院可能となります。95%以上の方が13日間以内に退院されます。両側同時手術例でも同様の入院期間となります。
多くの場合、手術予定日の約2週間前に200~400mlの自己血を貯血し術後に返血します。これにより他人の血液で精製された輸血はほぼ回避できるようになりました。両側同時手術例でも同様です。
約7~9cmです。しかし重要なことは傷の大きさではなく、皮膚の下にある筋肉・腱にダメージを与えることなく人工関節を正確に設置することです。そのため重度の肥満や変形が高度の場合は10cm以上になることもあります。
手術は麻酔専門医による全身麻酔で行います。そのため手術中、痛みは全くありません。麻酔から覚めたあとの痛みを抑えるため、神経ブロックや関節周囲注射を併用しており、従来よりも痛みが緩和されています。
従来は脱臼のリスクがあり、日常生活で股関節を深く曲げてはいけない、あぐらをかいてはいけないなどの制限が設けられていました。しかし当院ではそのような股関節姿勢の制限は一切ありません。正座、和式トイレ、自転車などすべて許可しており、海外旅行やスポーツ活動も奨励しています。
術後 正座

術後 正座

術後 あぐら

術後 あぐら

現在の人工関節は理論上、半永久的ともいわれていますが人工物であるため必ず経時的に摩耗・劣化していくものと思われます。そのため定期的な外来受診で人工関節及び人工関節を支える骨の状況を確認する必要があります。 万が一、摩耗や劣化が生じても早期診断によりリスクを最小限に抑えることが可能です。術後1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年の受診のあとは、患者様の状態に応じ1〜3年に1回、その後3〜5年に1回の受診をお願いしております。

【文責 上西 蔵人】

医師プロフィール

さいわい鶴見病院 股関節チーム

さいわい鶴見病院 股関節チーム

担当医師
整形外科医長 上西 蔵人
専門分野・得意とする手技
人工股関節
人工膝関節
略歴
2003年 岩手医科大学卒業
2003年 日本医科大学附属病院
2008年 日本医科大学千葉北総病院
2012年 船橋整形外科病院 人工関節センター
2018年 川崎幸病院
学会認定・資格
日本整形外科学会専門医
日本人工関節学会認定医
担当医師
整形外科 雪平 重雄
専門分野・得意とする手技
一般整形
関節外科
略歴
2010年 東海大学医学部卒業
2010年 国立病院機構静岡医療センター
2013年 フジ虎ノ門病院
2018年 川崎幸病院
学会認定・資格
日本整形外科学会専門医
電話受付:045-581-1417

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●紹介状のある方は、受付時に窓口へご提出ください。
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●受付状況によりお待ちいただくことがございますので、ご了承ください。

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